リワークで学んだDESC法ワーク実例公開|ワークシート付き
今回は、休職中に通っていたリワークで実際に取り組んだ「アサーション」のワークについてご紹介します。
これはメンタル不調な人だけでなく、日常の中で「言いたいことがうまく伝えられない」と感じる方すべてに活用できるスキルです。コミュニケーションに悩みを抱える方に、ぜひ知っていただきたい内容です。
アサーションとは?
アサーションとは、簡単に言えば「自分も相手も大切にするコミュニケーション」のこと。自分の気持ちや意見を正直に、かつ相手を傷つけずに伝えるスキルです。
コミュニケーションのタイプには「アサーティブ」「ノンアサーティブ」「アグレッシブ」の3つがあるとされ、「自分の気持ちをI(アイ)メッセージで伝えること」がアサーションの基本になります。
アサーションについて詳しく知りたい方は、こちらの関連記事もご覧ください。
👉 【関連記事】言いたいことが言えない苦しさから解放!アサーションで心を整える
アサーションが必要だと感じた理由
実際にリワークに通っていた他のメンバーも、「言いたいことが言えない」「うまく伝えられない」といった悩みを抱えていました。
私の印象では、メンタル不調になる人(少なくとも当時のリワークメンバー)は、共通してノンアサーティブ傾向が強かったように思います。相手を気遣いすぎて言いたいことが言えなかったり、自分の気持ちを後回しにして疲れてしまったり……。
私自身もまさにその一人でした。特に、幼少期に父の転勤によって転校を繰り返していた経験から、周囲に合わせることを優先してきた結果、ノンアサーティブなコミュニケーションが身についていたのかもしれません。
でも、アサーションの考え方を知り、練習を重ねる中で、少しずつ「自分の気持ちを表現すること」の大切さと可能性に気づくようになりました。
実際に行ったワーク:DESC法でのロールプレイ
リワークでのアサーティブ・コミュニケーションのワークでは、主に「DESC法」を用いたセリフづくりとロールプレイングに取り組みました。
ワークの概要
- 内容: アサーティブに対応したい場面を設定し、DESC法に当てはめてセリフを考える
- 形式: 作成したセリフを2人1組でロールプレイングし、相手役からフィードバックを受ける
以下は、私が実際に作成したワークシートの内容です。

👆【公開!】これはわたしが当時実際に書いたワークシートです。手書きだと見ずらいので、以下にテキストで順番に解説していきます!
どんな場面?
以前、毎年一緒に韓国旅行に行っていた友人に「また一緒に行こう」と誘われた。行きたい気持ちはあるけれど、体力や経済面が不安で、まだ確約できない状況。
最終的に伝えたいこと
一緒に行きたい気持ちはある。体力的・経済的に余裕ができたタイミングまで待ってもらえたら嬉しい。
実際に作成したDESC法ワークシート

場面と最終的に伝えたいことを踏まえて、DESC法に当てはめて順番に書いていきます。
DESC法に沿ったセリフづくりのポイント

ポイント①:D(描写)とE(表現・説明・共感)はしっかりと区別して書きます。混ざりがちなので要注意。

ポイント②:C(選択)で、S(提案)の結果(YES/NO)に対する自分の対応案をあらかじめ言っておきます。

なるほど!自分の提案が受け入れられた場合とそれが難しいパターンを想定して2つの選択肢を提示しておくことで、相手は提案を受け入れるかもしれないしそうでないかもしれない、ということに対して事前に心の準備ができるようになるんだね。
ワークだけでも効果はありますが、理論を一度きちんと学んでから使うと、伝え方の精度がぐんと上がります。
👇私がリワーク中に読んで特に参考になった書籍はこちらです。一家に一冊あっていいと言えるおすすめ書籍です!会社や学校にも置いてほしいくらいですね。
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練習用DESC法ワークシート配布中!
もしアサーションに興味を持っていただけた方がいたら気軽にワークをやってみることをまずはおすすめしたいです。今回、練習用のワークシートを作成してみました。印刷して書いても、PDFに直接メモしてもOKです。どなたでも無料でダウンロードできます。

DESC法ワークを通して得られた気づき
最初は、相手の反応を気にしすぎて、率直な思いを伝えることが怖く感じていました。「こう言ったらどう思われるか」「傷つけてしまうかも」と不安になることもありました。
でも、DESC法を使って「思っていることを素直に伝えたうえで、選択肢を一緒に考える」ような表現にすると、ちゃんと気持ちが伝わることを実感できました。
無理に相手に合わせすぎず、自分の考えも丁寧に共有することが、結果的に信頼関係を築くことにつながる——そう気づけたことは、私にとって大きな一歩でした。
アサーション・DESC法ワークまとめ
アサーションは、特別なスキルではなく、「自分の気持ちに気づいて、それを丁寧に伝える」ための練習だと、私はリワークで実感しました。
誰かにうまく思いを伝えられずに悩んでいる方にとって、アサーションは心を守りながら関係性を築いていくためのヒントになってくれると思います。
少しでも参考になればうれしいです。ここまでお読みいただきありがとうございました!
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