メンタル不調で休職。一番知りたかった休職後の生活【わたしの体験談】
メンタル不調になり休職するとなったとき、わたしがいちばん知りたかったけれどあまり情報として得られなかったことがありました。
それは、休職後の生活です。
- 通院は定期的にするのか?
- 休職期間はどれくらいなのか?
- 本当に元の生活に戻れるのか?
など、様々な疑問があり不安が大きかったです。知りたくても情報が少なく、想像するのがむずかしかったです。そもそも瀕死状態だった時期なので、今みたいにしっかり調べるような精神的・体力的な余裕もありませんでしたしね。
もちろん大前提として、休職後の生活は人それぞれ違う、ということではあるのですが、ここでは1つのサンプルとして、わたしの場合はどうだったか、ということをお話したいと思います。
これを読んだ方ご自身が休職することになった場合、または身近な友人や家族、同僚が休職するとなった場合、休職後の生活はどんなものになるのか、少しでも参考になればと思います。
第一フェーズ(瀕死フェーズ)
初めての受診〜診断書発行まで
年末に初めて精神科クリニックを受診しました。
まずは夜寝られるようにと気持ちを落ち着かせ、催眠作用のある薬が処方されました。
年末年始の休暇
年始の診察で、会社には行けなかったことを先生に告げ、今後もしばらくは行けなさそうだということを伝えました。会社はお休み中(欠勤中)でした。
翌週に診察があり、このあたりで診断書が発行された(この時期の記憶があまり定かでないのですが、タイミング的にはこの辺だったかと)。
その後、週1回(だったと思う)で通院。診察の最後に次回の予約をして帰る、というルーティンになり、ここから本格的な治療が始まりました。
最初に処方された薬に加え、抗うつ薬が少量で処方されはじめました。

この時期の気持ち: こんなにつらいんだから早く診断書発行してほしいんだけどなあ~。。(実際にはそんなすぐに発行されるものではないと知りました💦)
第二フェーズ(休職を実感し始める~リワーク開始)
リワーク開始
通院して数週間(1か月くらい?)経ったころに、先生から「リワーク」に通うことをすすめられ、通うことにしました。
まずは週2日午後のクラスから始まりました。
リワークとは・・・
リワークとは、英語の「return to work」を略した言葉で、うつ病や適応障害などの精神疾患によって休職している方が、職場復帰に向けて行われる様々な支援プログラムの総称です。職場復帰支援プログラムや復職支援プログラムとも呼ばれます。
リワークの目的は、単に職場に戻るだけでなく、再発を予防しながら安定して働き続けることができるように、休職中に乱れてしまった生活リズムを整え、体力を回復させ、ストレスへの対処法やコミュニケーションスキルなどを習得することにあります。
ちなみに、わたしが行っていたリワークは、まず週2日午後のクラスに通うことからスタートしました。その後、週2日のスケジュールを2〜4週間継続できたら週3回に増え、また同様にして一日ずつ増えて週5通うようになります。そのあとは、また週1日ずつ、今度は午前のクラスに通うようになります。そして最終的には週5日午前のリワークに通い、いよいよ復職の準備に入っていく、というようなスケジュールになっていました。1回のリワークは3時間程度です。

この時期の気持ち: ようやく休むことにも慣れてきたのに、何するのかよくわからないものに通うのなんてやだな~、知らない人といっしょにすごすとかストレスだよ〜やだなあ。ま、行ってみて嫌だったらやめればいっか!
補足:この時期もまだ話を「はい、はい」と聞くことで精一杯で、自分の意見を言ったり、たくさん話すのは疲れる感じだったと思います。なので、とりあえず言われたとおりにするのがラクではありました。
第三フェーズ(リワーク中心の生活、認知行動療法との出会い)
リワークの日数が増え始め、最初は軽めのグループワークが中心だったのが、認知行動療法(CBT)の講座がリワークプログラムの中でスタートしました。全10回の講義を週1~2セッションで進んでいきます。
わたしにとってはこの認知行動療法のプログラムとの出会いがリワークへの参加モチベーションを大きく変えることになりました。認知のゆがみとはどういうものか、ものごとの捉え方を変容させるにはどういう技法があるのか、自分なりに理解を深めていきました。このあたりについては、また別途お話したいと思っています。
この頃には処方される薬の容量が少しずつ増えていき、最終的に適量とされる分量を飲み続ける生活になっています。そして、薬の副作用で体重増加も始まり、新たな悩みの種が。。。ここについても別途お話します!
リワークに通っている間も、週1回の先生との診察はあり、今週の体調を確認します。
また、週1回程度、診察とは別で担当の心理士さんとの面談も15〜30分程度ありました。日常生活での具体的な困りごとや不安に思っていることなどは心理士さんに相談していて、体調や生活リズムのとこについては先生と確認する、というようなイメージです。
第四フェーズ(週5リワーク~復職準備)
週5でリワークに通うようになり、午前のリワークも始まりました。メンタル不調になると、集中力が低下して活字も読むのが結構つらくなるというのがあったのですが、この頃になると、ようやく読書ができるようになってきて、読書量が増えていった時期でした。そのほか、資格の勉強なども挑戦しようという活力もわいてきて、私の場合は「メンタルヘルスマネジメント検定」の勉強を始めました。
この時期は午前リワークに行って、午後はカフェや図書館で読書や資格の勉強を夕方までして帰宅する、というルーティンができ始めました。
リワークでも復職に向けたグループワークなどの時間が増えていきました。
そして復職へ、、、と続いていきます。
だいたいの流れはこんな感じ。
時系列で書いているので淡々と進んでいるように見えるかもしれませんが、実際のところはこの間にも、ものすごい心の葛藤や体調の好調と不調の波が繰り返しやってきたり、紆余曲折をしながら、ただ目の前のことに取り組む日々を過ごす、という感じと言うとしっくりくるかな、と思います。
わたし個人のケースとして、今回は休職後の生活を時系列で書いてみました。人それぞれ状況や体調、症状、休職可能期間など条件が異なるので、あくまでこれは一例である、ということを強調させていただきます。
リワークや認知行動療法、リワークに通っていた時期の体調管理についてなど、まだまだ詳しく書き残しておきたいこともありますので、それはまた別途共有したいと思っています。
少しでも参考になれば幸いです。
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