休職延長はどう伝える?会社への言いづらさを解消する方法とわたしの体験談

休職中の人物が自宅でオンライン面談をしている様子を描いたフラットなイラスト。落ち着いた色合いで安心感を表現。 休職中の過ごし方
会社への休職延長の伝え方は、オンライン面談でも診断書の内容をそのまま伝えるだけで十分。

はじめに

休職中に体調が十分に回復せず、「延長が必要」となったとき。

会社に「休職を延長したい」と伝えるのは、とても言いづらいものです。

「迷惑をかけてしまうのではないか」
「どう説明したらいいのか分からない」

そんな不安を抱える人は少なくありません。

私も同じ経験をしましたが、結論から言うと 自分で判断するのではなく、医師の診断をそのまま伝えればいい というシンプルな答えにたどり着きました。

・休職延長を伝えるのが言いづらい理由と、私の実体験
・会社への伝え方の基本は「医師の診断をそのまま伝える」でOK
・「申し訳ない」と思っていない言葉を使わず、アサーティブに伝える工夫


休職延長を会社に伝えるのが言いづらい理由

人事や上司は病気の回復プロセスを理解していないことが多い

休職から2〜3ヵ月が経つと、人事や上司から「そろそろ復職できそうですか?」と聞かれることがあります。

私自身もその頃に同じように聞かれました。

けれど、当時はようやく「休むこと」に慣れてきて、リワークに通い始めたタイミング。

正直なところ、復職なんてとても考えられませんでした。

精神疾患は外から元気かどうか分かりにくい

精神疾患は外からは元気かどうかが分かりにくい病気です。

人事担当者が病気や回復プロセスに詳しいとは限らず、無邪気に「そろそろ復帰できる?」と尋ねてしまうことがあります。

でもこれは、足を骨折した人に「もう走れますか?」と聞くのと同じことです。

目に見えないだけで、回復には時間がかかるのです。


まじめな人ほど無理に良い返事をしてしまう

期待に応えようとする性格が負担になる

うつになる人には、責任感が強くまじめな性格の人が多いと言われています。

だからこそ「会社から聞かれたら、期待に応えなければ」と思ってしまいがちです。

私も同じで、いい返事をしなければいけないような気がしてしまいました。

判断は自分ではなく医師の役割

けれど、休職延長を決めるのは本人ではなく、医師の診断です。

自分で「復職できます」「延長します」と判断する必要はありません。


私の体験談|医師に相談して安心できた

幸い、私の担当医は復職支援にとても詳しい先生でした。

クリニックにリワークセンターが併設されていて、リワークの流れも含めて具体的にアドバイスをしてくれました。

担当医
担当医

会社には、診断書の通りに伝えれば大丈夫です。
『主治医からさらに○ヵ月の休養が必要と診断されています』とだけ言えばいいですよ。

そう言ってもらえたことで、安心して人事に伝えることができました。

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医師によっては対応が異なる場合もある

もちろん、すべての医師が同じように親身になってくれるわけではありません。

診断書だけを出して「会社のことは自分で判断してください」と言う先生もいるようです。

その場合も大丈夫です。

診断書に書かれている内容をそのまま伝えれば、それで十分だと思います。

感情的に「申し訳ないです」「頑張ります」と言う必要はありません。

制度面でも、会社は医師の診断を根拠に動く原則があるため、あえて余計な言葉を足さない方が安心です。


「申し訳ない」と言わない勇気

本心では思っていない言葉を口にしない

私自身、つい「申し訳ない」という言葉を口にしそうになる自分が嫌でした。

実際にはそう思っていなくても、人事との面談で言っておいた方が感じがよいだろう、と考えてしまうからです。

でも、冷静に考えれば、私が病気になるまでの過程で会社側の環境にも一因はあったはずです。

もちろんすべてが会社の責任ではありませんが、「自分だけが悪い」と思う必要はありません。

面談前に「申し訳ないと言わない」と決めた体験談

ある面談の前に、私は「今回は“申し訳ない”と言わない」と目標を立てました。

結果、言わずに乗り越えられ、とても納得感がありました。

その経験をリワークで周囲に話したところ、「それはとてもいいことだ」と皆に応援されました。

アサーティブに事実だけを伝えることが大切

思ってもいないことを言うと、後から「なんであんなことを言ったんだろう」と反すうにつながります。

だからこそ、アサーティブに、事実だけを伝えることが大切だと実感しました。

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復職後にも役立った気づき

この出来事を通して学んだのは、すぐに返答しなくてもいい ということでした。

自分で判断できないことは、
「確認してからまた連絡します」と伝えれば十分。

聞かれたことだけ答えればよく、できない判断まで背負う必要はありません。

この意識を持ってから、肩の荷が下りたように感じました。

復職後の仕事でも、同じスタンスでやってみたところ、特にまわりが困った様子はありませんでした。

むしろ、自分が自由でいられるというメリットだけが残ったのです。

これは病気のときに限らず、誰にでも役立つコミュニケーションの工夫だと思います。


まとめ|休職延長は自然なプロセス、医師の診断をそのまま伝えればOK

休職延長を伝えるのは言いづらいですが、判断はあなたではなく医師の役割です。

  • 精神疾患の回復には時間がかかるため、休職延長は特別なことではない
  • 会社から「復職できそう?」と聞かれても、自己判断せず医師の診断を伝えるだけでよい
  • 「申し訳ない」と思ってもいない言葉を言う必要はない。事実をアサーティブに伝えることが大切
  • 医師が寄り添ってくれれば心強いし、そうでなくても診断書があるから大丈夫

診断書の言葉をそのまま伝えるだけで十分。

安心して休養を続けてください。


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