休職後に有給休暇が付与されない?仕組みと備えをわかりやすく解説

同じ女性が、左側では仕事で疲れた様子、右側では有休休暇を取り自宅でリラックスしている様子を描いた対比イラスト 復職準備
忙しさに追われる日常の中で、「がんばる自分」と「休む自分」を両方大切に

休職すると有給休暇はどうなる?

まずは、結論から!

この記事で伝えたいこと

  • 半年以上の休職で、次年度の有休が付与されない可能性がある。
  • 有休がなくても「欠勤=悪いこと」という思い込みを手放していい。
  • 制度の理解と“無理しない心構え”が、復職後の再発予防につながる。

休職の始まり方は人それぞれですが、

私の場合は、

「体調がすぐれないので有休を取ります」

と会社に連絡したところから始まりました。

それが1日、また1日と伸びていき、

やがて医師から診断書が出され、

会社に提出したタイミングで正式に「休職」となりました。

休職が始まってすぐに行われた人事面談では、

診断書が出る前に休んでいた数日間を「有休扱いにするかどうか」について、

人事から希望を聞かれました。

当時は頭もまわらない中、

「今ある有休を5日ほど残して、残りを使います」と伝えました。

会社によっては「有休をすべて使い切ってから休職扱いにする」

という方針のところもあるようです。

どのような運用であっても、

復職後の生活を見据えて、

有休の残日数については事前に確認しておくことをおすすめします。

さらに、意外と見落としがちなのが

「次年度の有休が付与されない可能性がある」ということ。

有休は、復職後に体調を整えながら働いていくうえでの心の支えにもなります。

だからこそ、

「どのくらい残っているか」「次はいつ付与されるか」を、

ある程度把握しておくことが大切です。

この記事では、わたしの体験談をもとに、

休職前後の有休の取り扱いと、復職後に後悔しないための心構えについてお伝えします。


有給休暇付与がゼロに!?復職後の落とし穴

有給休暇の付与は、会社ごとの制度によって異なる部分もありますが、

一般的には「過去1年間に一定日数以上出勤していること」が条件とされています。

そのため、

半年以上の休職した場合、その条件を満たさないことになるため、

次年度の有休付与が0日になってしまうケースがあります。


体験談:有給付与日にショックを受けた話

私自身、復職した次の有休付与日に出勤簿を確認したとき、

「有給休暇 残日数:0日」という表示を見て、

そこで初めて、今年度の有休が付与されないのか!と気づきました。

正直かなりショックだったのを覚えています。

できれば人事から一言事前にお知らせしてくれたらなあ、って思いましたが、

それはわたしの勝手な期待です。

なので、これを読んでいる方には、わたしのような思いをしてほしくないです。

復職時に人事や産業医から説明がある職場もあるかもしれませんが、

私の場合は何の説明もなく、実際にゼロと表示されてから気づく形になりました💦

そうならないためにも、

事前に就業規則や人事制度を確認したり、人事担当者に直接問い合わせておくこと

をおすすめします。

確認するタイミングは、

復職が決まってからの期間や、復職してからでも大丈夫です。

余裕のある時に確認してみてください。


有給を使い切ったら欠勤してもいい?

復職直後というのは、完全に回復した状態ではなく、

新しい生活に順応しながら心身の回復に努める期間です。

当然、元の職場とは言え、慣れない環境ですので、

体調不良や疲れが現れることもしばしばあります。

そんなときに「有給がないから出社しないと…」と思って無理をすると、

調子を崩してしまったり、思うように回復が進まないことも考えられます。

実際、私も何度か体調が優れない日がありましたが、

有休を使い切った後は、割り切って、欠勤という選択をとりました。


欠勤は無給。でも、以前より安心できた理由

欠勤した日は当然ながら無給ですが、復職して給与の支給が再開されると、

月単位で見れば、

休職中にもらっていた傷病手当金よりは収入が多くなることがほとんどでした。

私はそれを見て、「それなら、まあよし」と納得できました。

月に数千円〜数万円収入が減ることよりも、

この先の自分の健康のほうがずっと大事

と考えることにしていました。

もちろん、「休みたいのに有給がない」という状況は、

頭でわかっていても毎回ネガティブな気持ちになってしまいます。

給与明細にマイナスがどん!と入っているのもそれなりにダメージがありました。。

でも、休みを取って自分を労われていることで今日もがんばれている、

と思えば必要な対応だと納得できます。

欠勤=悪いこと、という思い込みを手放せたことで、

気持ちが軽くなり、心身の安定につながったと感じています。


まとめ|有給休暇がなくても、焦らなくて大丈夫

杖をついて道を歩く人物と、遠くに見える会社の建物と朝日を描いたイラスト

復職後に有給がもらえない可能性があることは、

意外と気づきにくいことなんじゃないかなと思います。

制度の仕組みを知り、

自分のケースではどうなるかをあらかじめ確認しておくことで、

ショックを減らすことができます。

そして、「有給がないなら欠勤してはダメ」という思い込みを手放し、

「今の自分を大事にする」姿勢で復職後を過ごすことが、

再発を防ぐうえでも非常に大切なことだと思います。

制度の仕組みを知って、

自分のケースではどうなるかをあらかじめ確認しておくことは、

あとから感じるショックや不安はかなり減らせます。

まさに「転ばぬ先の杖」。

そして、「有給がない=欠勤するのは悪いこと」と思い込まずに、

「今の自分の状態に合わせて働く」ことを優先していいんだと自分に許可を出すこと。

それが、復職後の再発を防ぐためにも、とても大切なことだと経験を通して感じています。


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