メンタル不調になって薬物治療が始まると、なんか太ってきたかな?と感じたことはありませんか?
わたしもそんな経験をしました。
明らかに食欲が増えておなかまわりの厚みが増してきた実感が…。そして、気づくと人生最高体重を更新していました。涙
薬の効果で気分が落ち着くのは何より良いことですが、一方で副作用としての体重増加は新たなストレス源になり得ます。
では体重を戻すためにはどうしたらよいのでしょうか。
結論から言うと、
①個人の判断で服薬の中止や薬の変更をしないこと
②筋肉量を増やすための筋トレをすること
これです。
この記事では、抗うつ薬で太る理由と体重を戻すためのダイエット方法について、わたしの成功例を交えながら具体的な対策をご紹介します。
抗うつ薬で太る理由は「食欲増進」と「代謝の低下」

抗うつ薬を服用すると体重が増える人は実際に多いようです。その理由は以下の通り。
抗うつ薬で体重が増える主な理由:
- 薬の成分による満腹感を得にくくなる作用
- 薬の成分のリラックス作用による代謝低下
- 症状としての睡眠不足や運動不足による代謝低下
メンタル不調の場合、活動量が減ったり、睡眠障害で睡眠不足になることも多く、代謝が低下しやすい状況にあります。
また、薬の種類によっては、満腹中枢に働きかけ、普段よりも満腹感を感じにくく、食欲増進につながる作用があります。
代謝が下がって食欲が上がれば、体重が増える条件はそろっており、納得せざるを得ません。
厳密には、薬の種類・成分によって太りやすい・太りにくいという特徴があるようです。
詳しい情報は、メンタルクリニック等が発信している情報を参照してください。
服薬中でも体重を元に戻すためにできる対策
大前提:個人の判断による薬の中断や変更は厳禁

太るからと言って、個人の判断で薬の服用を中断したり減らしたりすることは厳禁です。
服薬の中断・減薬を自己判断で行うと、離脱症状があらわれ、体調を悪化させることになりかねません。
離脱症状の例:
ふらつき、頭痛、傾眠、震え、発汗、不眠、イライラ、めまい、下痢、疲労感など
服薬については必ず主治医に相談しましょう。
筋肉量を増やして「代謝を上げる」ことに重きを置く
残念ながら、服薬中は、健康だったころと同じような食事制限や有酸素運動をしても効果が出にくいのも事実。さらに、極端な食事制限は、気分を落とし、治療の妨げにもなりかねません。
それよりも、タンパク質を意識的に摂るなど、筋肉をつけるための健康的な食生活を意識しましょう。
じゃあどうやったら痩せられるのでしょうか?
答えは、筋肉量を増やして代謝を下げないこと!
なぜなら、医師の指導に従って服薬を続けて治療に専念すれば、いつか薬を減らしたり、最終的に服薬が終わるタイミングがやってきます。
減薬すると自然と食欲も落ち着き、体重もすーっと落ちていくことがほとんどです。このタイミングで代謝が良い状態を保てていると、体重が落ちるスピードが上がり、無理なく痩せることができるというわけです。
グラフで見る|減薬開始から半年で元の体重に戻った体験談
【データ】減薬開始から半年間の体重・BMIの推移
わたし自身も、食事制限などで体重を減らすことは無理だと割り切って、筋トレをしながら筋肉量・筋肉率の変化に重きを置くよう気持ちを切り替えました。
その結果、6㎏増えた体重は、減薬~服薬終了までの間、最初の3ヵ月で4㎏減、その後も毎月順調に減っていって、半年後には6㎏減って元の体重に戻っていました。
↓下のグラフは、わたしの当時の体重とBMI値の実際の推移です(実際の数値は目隠しさせていただいています)。
※ANKER社のEufyシリーズ体重体組成計と連動したアプリのデータを使用しています。

グラフを見ると一目瞭然!
2024年4月以降、減薬が始まったとたんに体重もBMIも右肩下がりで減っているのがよくわかります。
【データ】筋肉は裏切らないは本当!?筋肉率をキープして体脂肪量を減らす

薬が終われば体重減るなら筋トレなんてしなくていいじゃん。めんどくさいよ。
という声も聞こえてきそうです。
わたしの場合、筋トレをしてよかったポイントがあります。
一つ目は、筋肉率をキープしたまま体重を落とすことができた。
二つ目は、体脂肪量を減らすことができた。
これを裏付けるデータを見る前に、時系列を整理しておきます。
↓下のグラフは、2023年5月から筋トレを始めたときの筋肉率の変化を表したものです。
ほぼ毎日10分程度の筋トレと有酸素運動をして、着実に右肩上がりで筋肉率が上がっています。

↓次のグラフは、減薬開始の2024年4月~の筋肉率と体脂肪量それぞれの推移です。
筋肉率は高いポイントで維持しながら(左)、不要な体脂肪は落とせている(右)ことがわかります。

この結果から、ただ体重を減らすだけでなく、筋肉を落とさず健康的に痩せることができたと言って良いと思います。
数値だけではなく、もちろん目に見える変化もありました。
あごまわりのお肉が減って、フェイスラインがすっきりしたり、一番うれしかったのは、おなか・太ももまわりがすっきりし、入らなくなっていた服がまた着られるようになったことです。
服薬中のダイエットにおすすめ体重計とエクササイズ方法
スマホ連携機能付き体重計・体組成計がおすすめ
ANKER社のEufyシリーズの体組成計は、わたしも愛用しており、上記で紹介したグラフは本体と連携したスマホアプリから抜粋したデータです。
体組成計にはいくつかモデルがあり、モデルごとに計測できる項目が異なります。
価格が上がるほど計測対象は増えますが、いずれも1万円以内で購入できるため良心的な価格設定が魅力です。
最低限の項目であれば、Eufy Smart Scale C1モデルで十分でしょう。
この製品の主な3つの特徴は以下の通り。
ちなみに、個人的なお気に入りポイントは以下の通り。
おすすめエクササイズ3選!日常に組み込んで継続できることがカギ

体力が低下している状態からエクササイズを始める場合には、
- 日常に組み込めること
- 継続できること
この2点が重要です。
いきなりジムに入会するとお金もかかるしトレーニングの負荷が大きく、初日から疲れてしまって続かない可能性があります。
そこで、日常に組み込んで継続できるおすすめのトレーニング方法3選を紹介します。
逆にこれだけ?と思われるかもしれませんが、前述の通り、効果はデータでしっかり証明されています。
まずはどれかひとつから始めて、少しずつ増やしていくと自信や達成感にもつながり気持ち的にも続けやすいです。
宅トレ系YouTuberもたくさんいるので、自分に合う人や合うエクササイズをぜひ見つけてみてください。
ちなみにわたしは、某筋肉系芸人さんの「世界でいちばん楽な筋トレシリーズ」を主軸に、別チャンネルでヨガやエアロビっぽいものなどを気分転換に挟んで、マンネリ化しないように工夫しました。
また、エクササイズを続けるモチベーションを上げるために、カレンダーやノートで毎日やったことを記録していくのも良い方法です。
まとめ|休職中に太っても回復に努めれば体重は戻る
今回は、抗うつ薬で太った自身の体験談を交えて、抗うつ薬で太る原因とその対策についてお話しました。
薬の副作用による体重増加は、治療のための一つの過程だと認識し、最優先することは体調が回復することです。
まずは、治療の基本である、十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を心掛けましょう。
その上で、今回紹介した『減薬後にスムーズに痩せるための筋力アップ』や日々のエクササイズをサポートしてくれるツールを活用することで、回復へのギアが一つ上がります。
ご自身の体調と相談しながら、また行動活性化の一つの取り組みとして、運動習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。
少しでも参考になればうれしく思います。

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